Avast SecureLine VPN 3回シリーズの番外編(4回目)、アクセスポイントの速度比較となります。
VPN を使った場合に、接続速度はどうなるの?と思っている方も少なくないかと思います。本記事では、日本国内(東京)在住の筆者のPCから、セキュアラインで提供されているアクセスポイントへの接続速度を測定した結果を公開します。
なお、アクセス速度は曜日や時間帯、コンピュータの性能、ブラウザ、速度測定サービスが利用しているサーバ等、様々な要因によって変化します。したがって、以下の値はあくまでも参考としてご利用ください。
目次
比較の前提条件
速度比較サイト
Speedtest by Ookla (http://www.speedtest.net)
世界各地のアクセスポイントに対する測定を行うため、日本国内に限定していないサービスを利用しました。
筆者の環境
筆者は東京在住で、光回線(リンク速度1Gbps)を利用しています。測定にはInternet Explorer 11 を使用し、Flash 版測定ページにて測定しました (HTML5版は、ブラウザを変えても筆者環境ではうまく動作しませんでした)。
測定方法
各アクセスポイントへ接続ののち、異なる測定先サーバを使用して最低3回の測定を行い、その平均値を採用しています(一部例外あり)。
セキュアラインが提供する34か国54都市のアクセスポイントのうち、26か国32都市のアクセスポイントを対象にしました。
測定結果
お待ちかねの測定結果です。
東アジア・オセアニア
まずはご近所の東京アクセスポイントを含む、東アジア・オセアニアから。
東京アクセスポイントでは、上り下りとも100Mbps 前後と、かなりの速度が出ているのが分かります。Ping 時間で見ても5 ms と、良好な値が出ていました。遅いと思われている中国も、比較的地理的に近い香港だからか、かなりの速度が出るようです。
南北アメリカ
次は太平洋を渡って反対側、南北アメリカの速度です。
日本に近い西海岸側では比較的速度が出ているのに対し、東海岸側に向かうにつれ速度が低下する傾向にあるようです。また、ホノルルは太平洋の途中にありますが、一度アメリカ本土を経由してから接続されるのか、かなり低速な結果となりました。
ちなみに、ニューヨークには「P2P対応」と「ストリーミング向け」の2アクセスポイントがあり、それぞれ下り速度は同程度でしたが、上り速度は「P2P向け」の方が早いという結果でした。やはりP2P向けというだけはある、ということでしょうか。
ヨーロッパ
Avast の本社もある、ヨーロッパではどうでしょうか。
下り速度ではそれなりに差があるように見えますが、Ping の時間や上り速度を見る限り、さほどの差は見られず、また地域ごとの偏りも見られません。ヨーロッパへの接続では、アクセスポイントごとの速度というよりも、日本からヨーロッパへの通信回線の速度の影響が大きいことが見て取れます。
快適とは言わずとも、動画視聴もそれなりに楽しめる速度かと思います。
西アジア・アフリカ
最後に残ったのは、西アジア・アフリカです。
全体的に速度は遅めですが、イスラエルは比較的速度が出ています。IT業界の先進国と言われるイスラエルだけあって、インターネット環境も充実しているのでしょうか。
所感
測定結果はいかがだったでしょうか。個人的には、ヨーロッパ等の遠い地域でも、思ったよりは速度が出ているなという印象を受けました。
ただ、VPN の利用中には、速度比較では表されない独特の「遅さ」があることは注記しておきます。これはセキュアラインに限った話ではありませんが、通信の「出だし」が遅くなる印象があり、このために体感速度を見た目の速度以上に遅く感じる場合があるようです。
相手サーバとの接続の確立が遅いのか、DNS での名前解決が遅いのか、あるいは何かほかに理由があるのか、それは分かりませんでしたが、例えば体験版を利用される場合には、そういったところも含めて試用してみることをお勧めします。
本記事がVPN 製品を比較する際の参考となれば幸いです。
本日は以上となります。
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