フォーラムの空模様 – 無くなった設定復活編(1) プロセスの除外

皆さんこんばんは。
「フォーラムの空模様」コーナー19回目、そして新カテゴリ「無くなった設定復活編(裏設定)」の第1回目。今回は、新設定画面への切り替え後、アクセス方法が無くなってしまったウェブシールドの設定「プロセスの除外」についてです。


元になったフォーラムトピックはこちら。

プレミアムにアップグレードしたらクリップスタジオが正常に表示されなくなりました
https://forum.avast.com/index.php?topic=237601.0

バージョン19以前の古い設定画面では、以下の通り、ウェブシールドのスキャン対象から、特定のプロセスだけを除外することができました。

この設定は、ウェブシールドと相性の悪いソフトがあった場合、そのプロセスをスキャン対象から除外して正常動作させることができる便利なものでしたが、バージョン19からの新設定画面では設定できなくなってしまいました。

しかし、この設定自体は今のところ(2020年9月16日現在)生きており、例えばバージョン19以前に設定していたものはそのまま引き継がれていますし、機能もしています。

そこでこの記事では、手動でこの設定を登録する方法をご紹介します。

Avast バージョン20.6以前

Avast バージョン20.6以前では、設定はINIファイルで管理されています。今回の設定(ウェブシールドの「スキャンからの除外」→「プロセスの除外」は、WebShield.ini に格納されています。

WebShield.ini は、通常は以下の場所に格納されています。

C:\ProgramData\AVAST Software\Avast
※1 C:\Program Files ではないので注意
※2 C:\ProgramData は隠しフォルダなので注意

必要な設定項目は以下の通りです。

[WebScanner]
IgnoreProcess=【除外したいプロセスのフルパスを記入、複数指定する場合はそれぞれをダブルクオート(”)で括り、項目間をセミコロン(;)で区切る】
IgnoreProcessChecked=1

設定後の例は以下の通りです。

通常はAvast の設定用INIファイルを編集することはできないので、セルフディフェンス機能をオフにするか、セーフモードで起動する必要があります。
また、管理者権限が無いと当該ファイルの編集はできないため、メモ帳やエディタを管理者権限で起動したうえで、編集を行う必要があります。

Avast バージョン20.7以上

Avast バージョン20.7以上では、設定はレジストリで管理されています。今回の設定は、レジストリ上の以下パスに格納されています。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\AVAST Software\Avast\properties\WebShield\WebScanner

必要な設定項目は以下の通りです。

– IgnoreProcessChecked
形式:文字列値(REG_SZ)
値:1

– IgnoreProcess
形式:文字列値(REG_SZ)
値:ダブルクオート(“)で囲った除外対象プロセスのフルパス、複数指定する場合は区切りにセミコロン(;)

設定後の例は以下の通りです。

INIファイルの場合と同様、設定の変更にはセルフディフェンス機能をオフにするか、セーフモードで起動する必要があります。


本日は以上となります。

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